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JリーグにVARは導入されないのか
(ウルグアイ代表のVAR判定の使い方)
コパ・アメリカのウルグアイ戦で、日本代表はVAR判定でPKを与えてしまった。実際に見ていると、今までのVARなしでの判定では、絶対にPKを取らない。サッカーは接触プレーが多く、接触している部分をVARで映像を切り抜くと、少しの接触でも接触の仕方が悪いとファウルに見えてしまう。この試合、明らかにウルグアイの選手はVARを意識した戦い方をしていた。ウルグアイ代表のカバーニは、PKをもらう時にVAR判定を求めるために必要以上に痛がって倒れていた。一方、日本代表の中島翔哉はペナルティエリアで倒されても、VARのアピールをせず、主審に少し抗議するだけであった。
(JリーグでのVARの必要性)
日本が世界で戦っていくためには、VAR対策も考えていかなければならない。そのためにもJリーグにVARの導入は必須であると考える。現に、今シーズンのJリーグで、サンフレッチェ広島の川辺駿のヘディングシュート、清水エスパルスの中村慶太のフリーキック、湘南ベルマーレの杉岡大暉のミドルシュートと、明らかにゴールに入っているのにノーゴールとなってしまい、VAR導入の期待が高まっている。
(VAR導入の壁)
VARの導入を日本サッカー協会も考えているが、壁がある。そこには、3つの壁があると考える。
①導入費用
②VAR審判の育成
③J1,J2,J3のどのカテゴリに導入するのか
①導入費用
VARの導入費用は年間1億円と言われる。Jリーグの経常収支計268億円(2018シーズン)である。268億円のうちの1億円だと安く聞こえるようだが、VARを導入しても、観客の増員やスポンサーの増加が臨めるとは思えない。そのため、VARを導入する1億円が、収益でマイナスになるだけのような気がする。
②VARの審判の育成
VARの審判の育成は、単純にわかりやすいところで、映像を作成することである。サッカーの試合を止めて、VAR映像を主審に提供しなければならない。そのため、いち早く映像を作成する場面を審判団で共有し、その場面の映像を作成しなければならない。スピードと正確性が求められる作業なので育成は少なからなず必要なはずだ。
VARを導入すると主審の笛の吹き方も変わってくる。微妙なファウルやオフサイドが発生した時にその場で笛を吹いてしまうと、その後の展開がなくなってしまう。そのため、微妙な判定の時は試合を流さなければならない。流している間のプレーがなくなってしまう可能性があるので選手には酷である。主審は、その後の展開を残しつつ、なるべく早くVAR判定のために試合を切ることが求められる。
③J1,J2,J3のどのカテゴリに導入するのか
全てのカテゴリで導入できたら良いのだが、J3に導入しても明らかにコストパフォーマンスが出ない。この課題は、サッカー協会が考えなければんらないが、個人的な意見としては、J1のみの導入で良いのかと思っている。J1に上がられるチームにもサッカー以外にスタジアムの大きさ等の制約がある。J1のチームは経済的にも余裕がなければならない。サッカー以外にも制約があるリーグ戦なので(不平等)、J1のみに入れても不平等と言われないだろう。